| Poems | |
|
|---|
|
米国・ワシントンにある「ロンバーディがんセンター」で患者、
患者の世話をする人、看護師、医師らを対象に
「クリエイティブ ライティング ワークショップ」
という取り組みをしている指導者、ナンシー・モーガンさんがこのほど、
障害者自立支援センター「たんぽぽの家」(奈良市)で取り組みを実演した。 詩や文章を自由に書き表すことで、病気に苦しむ人だけでなく、 世話をする家族などにも心の支えとしてもらおうというものだ。 「書く」ことによる癒やしとは何か。 参加者に手渡されたのは、赤く色づいた葉。 「紅葉が風に舞うイメージ」の音楽が流れる中、 上質紙に葉を模写し、イメージしたまま文を書き連ねるワークショップが始まった。 白い紙に葉っぱを模写するだけで、なぜか懐かしさを感じた。 「この葉っぱはどうやって集めたのですか」とナンシーさんに尋ねた。 奈良公園で、落ち葉を掃き集めていた人にもらったのだと聞いた。 この美しい色の葉が靴に踏まれているイメージが浮かんできた。 勧められるまま、久しぶりに詩のような文章を書いたみた。 ナンシーさんは今月初め、大阪や東京で開かれたフォーラムで講演をするため来日。 フォーラムで実演する機会がなく、同氏を中心となって招いた 「たんぽぽの家」でワークショップを行うことになった。 集まったのは、臨床心理士や福祉施設の指導者、病院関係者など約20人。 「地図を描いてください」。次の課題が始まった。 幼いころの古里の様子を思い出し、それを絵に表して、お互いに見せ、 思い出を語り合おうというもの。 ある人が、美しい真っ青な絵を描いた。古里の長崎・五島列島の海だという。 参加者は絵の周りに集まって、互いの思い出話に花を咲かせた。 悩み疲れ、自分を見失っている人に対し、 「アイデンティティーを作り直して、ほかの人とつながるきっかけにする」 のだとナンシーさんはいう。書くことを好まない、あるいは書けない人にも 「地図」のような働きかけをして、お互いに身の上話をすることで 「あら、書くことがいっぱいあるじゃないですか」と勧める。 書くことで、自分の感情を外に出す。ナンシーさんの研究では、「話すことよりも、書くことの方が心の平安をもたらす効果が高い」のだという。 大阪府の臨床心理士は「仕事をしていて、 いつも思っていたことをナンシーさんは言葉にしてくれた。 私たちのような「治療をする側にとっても、 自分たちの『ケア』はとても重要なこと」と感想を話していた。 |
| 2002.11.13 の記事 |
|
|