″罰する力″が違うわけですが、こうした違いはその人の免疫力の強さの違いです。
それに、腸の免疫のところでコレラの話をしましたが、地域によっても免疫には違いがあります。
個人によって免疫力が違う例を、一つだけ紹介します。
一般にはエイズと呼ばれていますが、「後天性免疫不全症候群」というむずかしい病気があります。
これは、HIV(エイズウイルス)によって免疫機能が正常に機能しなくなってしまう病気です。
しかし、HIVに感染しても、エイズを発病するまでの期間には患者によってバラツキがあり、なかには5年経過しても発病しない人もいます。
患者によるこのバラツキがなぜ起こるのかは、多くの研究者がナゾとしてきたことです。
そこで、発病の遅いエイズ患者については、次のような仮説が立てられていました。
「発病しにくい人は、ある種の遺伝子の働きで免疫力を強くするタンパク質がからだのなかに大量につくられ、HIVが体内に入っても免疫力が低下しにくいのではないか」とも言われています。
最近、アメリカのエイズ患者2800人を対象にした研究で、この仮説を立証する新発見が報告されました。
報告者は、京都大学医学部長のH教授と同大遺伝子実験施設のT助手で、対象の患者から血液を採り、感染から発病までの期間に応じた遺伝子の種類を調査したのです。
その結果、免疫を高めるSDF1という遺伝子の変異が見つかり、このSDF1に変異免疫のアウトラインが分かったところで、ガンと免疫の話に移りましょう。
じつは、ノーベル医学・生理学賞を受賞しているオーストラリアのF博士らの論によると、私たちの体内では1日に約1000億個の細胞が新しく誕生し、のある人で7年以内に発病した人はじつに2パーセント以下という低さだったのです。
このSDF1の変異のように、免疫に関してはまだまだ未知の分野が多く存在し、かなり個人的な要素が存在していることもたしかなのです。
だから、ガンなどの難病、それにウイルスや細菌の感染症を予防し、あるいは治癒するためには個人的な努力が欠かせないのです。
とくに免疫力が弱い人、あるいは弱まってしまった人は、それなりの努力をおこなってはじめて予防と治癒が実現できるのです。
そして、「ワン・ツー・スリー健康法」のアクション3は、誰にでもできる免疫力強化法です。
アクション1と2と同時並行しておこなうことで、免疫力を高め、ガンや難病を予防・克服する効果的な方法なのです。
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